小野町児童館 キラッと おの

 計画地は小野町唯一の小学校への徒歩・バス通学の登下校ルート上にあり、新しく建つ児童館は多くの町民の記憶に刻まれる存在となる可能性を秘めていると感じた。そのため放課後児童クラブの利用に関わらず、子どもたちと地域を結びつけるプラットフォームのような居場所となることを意図して、建物形状と配置の工夫によって4つの広場を計画している。大きな軒下のアプローチに面した「芝生のひろば」、遊具が置かれ地域に開放された「地域のひろば」、児童クラブの子供たちが屋外で活動するための「児童のひろば」、一時預かりの未就学児が使う「幼児のひろば」の4つの広場である。「芝生のひろば」と「地域のひろば」は地域住民が自由に使えるよう開放され、大きな軒下空間や大空間の遊戯室と繋がることで、滞在する児童や様々な活動との接点となるような計画としている。

 本施設は0歳から小学校高学年までの幅広い年代の子供たちが集う児童館である。そのため、内壁には適度に木材を使用し、建具や開口部は木製建具を多く使用することで暖かい雰囲気を感じることができる内部空間としている。木質化を実現するために、天井に木毛セメント板を貼ることで内装制限を緩和し、木との対比をつくるメリハリのあるデザインとした。

 

所在地:福島県田村郡小野町

用途:児童福祉施設

建築面積:783㎡

延床面積:701㎡

意匠設計:AUM inc , 田邊誠建築設計事務所 と協働

構造設計:AUM inc

写真:早川記録 早川真介