大屋根の家
豪雪地帯に建つ2階リビングの住宅。 特徴となる大屋根は駐車スペースとなる建物西側にたくさんの雪を落とさないよう屋根の頂部を偏芯させ、西側は急こう配とすることで、残りの大部分を敷地の裏となる東側に落とすような屋根形状としている。旗竿敷地のアプローチから見えるこの大屋根の形状が建物のファサードとなると共に2階のリビングダイニングの内部空間を構成している。
2階にある家族の生活のメインであるリビングダイニングは大きな一室空間となっている。内装は構造材を表しとし大きな屋根裏部屋のような空間になっている。内部空間は、南北の大開口によって周りの大きな環境と繋がり、環境と呼応するような空間となっている。
地域的な風雪を防ぐための風除室部分は本体と分離したように材料変えて作り特徴的な窓を設けることで、住人や来客を受け容れるアイコニックな風除室となった。
建築面積:54㎡
延床面積:99㎡
写真:早川記録 早川真介